オーダーまくら

ゆっくんです!最近はすこぶる体調が良いです。

5、6年前から私はオーダーまくらを使って寝ている。

当時私はストレートネックのせいか首が痛いことが多く、頭痛が起こることあり、かなり悩まされていた。

無駄に心配性なので脳神経でMRIを撮ったほどだ。

そんな私に、妻は誕生日のプレゼントとしてオーダーまくらを買ってくれた。

欲しいものが特に無かった私に、とても価値ある提案をするものだなと思った。

まずは二人でオーダーまくら専門店に行く。

カウンセリング的なものをしたあと、いろいろと寸法を測ったり、まくらに入れるビーズを選んだり、ベッドで寝心地を確かめたりした。

15分くらい昼寝感覚で試し寝もした。

お茶も出されたことでお調子に乗り、私はセレブになった気分でいた。

マヌケな顔で寝てるところに、

「どう?」

買い物を終えた妻が戻ってくる。

「すごく寝心地いいよ!」

私は答える。

オーダーまくらというだけあって値段もそこそこしたが、メンテナンス永久無料が付いてるなら逆に安いのではないかと思った。

私の、私のための、私だけのまくらが手に入ったのだ。

「ありがとう、あゆちゃん」

「いえいえ、これで首も良くなるといいね」

大きなまくら専用バックを肩にかけ、ルンルンでお店をあとにした。

おかげさまで快適な睡眠をとれるようになり、しばらくしてビックリするくらい首の調子が良くなった。

さすがオーダーまくらだ。まくらだけでこんなにも違うものかと感心した。

妻にも感謝だ。

少し前から、妻が自分のまくらが合わないと騒ぎ出している。肩こりもあるしなんだか辛そうなときもある。

総合スーパーで買ってきたまくらも、「全然ダメ!合わない!」と言って放り出されている。

ついこないだ、息子と三人で寝るとき、妻は「ちょっとそのまくら貸して!」と私のオーダーまくらを強引に取り上げた。

自分の買ってきたまくらは合わないし、息子のまくらも無理だという。

そして息子までも自分のまくらは嫌だと言いだした。

二人の押しに負け、その日の夜は、息子が妻の総合スーパーまくら、妻が私のオーダーまくら、私が息子の機関車トーマスまくらで寝ることになった。

私は普段、私の私のための私だけのまくらで寝ているため、さすがに機関車トーマスまくらでは寝心地が悪く、朝首が痛かった。

妻は朝起きると、まくらを強引に取られ、機関車トーマスまくらで寝るハメになった私に驚くようなことを口にした。

「なにこのオーダーまくら、全然楽じゃないんだけど!肩が痛いっ!」

そりゃあアンタには合わないだろうという意味を込めて、

「まぁ、俺専用のオーダーまくらだからね!」

とあしらった。

「ちゃんとメンテナンス行きなさいよ!無料なんだから!」

寝心地が悪かったのを私のメンテナンス不足だと思って咎めてくる。

確かにメンテナンスにはしばらく行ってない。

しかしそれは現状、私が不満を感じてないからだ。

現在も快適に眠れている。

妻は、私の私のための私だけのまくらに文句を言っているのだ。

そしてオーダーまくらに万人性を求めているのだ。

「なかなか行く時間がなくてね」

苦笑いをする私に、

「時間ならあるでしょ!どうせ予約するのが面倒なんでしょ!」

なんとなくごもっともなことを言ってくる。

妻はメンテナンスをすれば自分に合うようになると思っているのだろうか、、、。

百歩譲ってメンテナンス後のまくらが妻に合ってしまったら、、、。

私はかなりの頻度で機関車トーマスまくらで寝ることになってしまうのか、、、。

そうなったら次の誕生日には私が妻にオーダーまくらを買ってあげよう。

穏便に済ませるならそれが一番である。

あぁ、まくらを一緒に買いに行った日が懐かしい。

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