妹の存在

母親父親ときたら、妹のことも書いたほうがいいだろう。

僕には4つ下の妹がいる。

小さい頃からわりと仲が良く、大きな喧嘩はほとんどない。

陽気な母いわく、よく可愛がってたらしい。

よくゲームやサッカーの相手をさせていたと思う。

地元の友人や僕の妻にも「仲が良い」と言われる。自他共に認めるといった感じだ。

中学生のときはテニス部に所属していて、市大会個人準優勝という成績を残している。

僕は学生時代、特になぁ〜んにもない!

妹は僕と違って行動力があり、思ったらすぐ行動に移すタイプ。僕はといえば、なんでも親に確認をしてから行動をするタイプだった。

母の発言が面白い。

僕に対しては「あんたはいちいち確認するわね、少しは自分で決めなさい!」

妹にはというと「あんたはなんでも勝手に決めてきて、決める前に相談しなさい!」

二人とも極端すぎるのだろう。

妹は高校生になると、気の合う新しい友人たちと遊ぶことが楽しくてしょうがない毎日になった。当時はガングロギャルが流行った時代。妹もそれだ。テニスも辞めてしまっている。

家にもよくギャルが遊びにきていた。笑

みんな性格は良く、いい子たちばかりだった。

行動力のある妹はある日、原付の免許を取ってきて、バイト代で原付バイクも買ってしまった。母の反対を押し切ってである。

海の家でバイトをすると言い出したときは、母と言い争いをしていたような気がする。

僕は過去に1度だけ妹にブチギレたことがある。(たぶんこれ一回)

それは妹が高校2年生のとき。僕は通信制の専門学校に通いながら、仕事をしていたときのことだ。

夜中に勝手に遊びに行ってしまい、心配した母が友人たちと遊んでいた僕に電話をしてきたのだ。僕は「そのうち帰ってくるっしょ」と言ったのだが、母は「電話も繋がらないし、どこ行ったのかしら」と気が気じゃなさそうだった。

僕の友人にその旨を伝えたところ、友人は「よし、探しに行くぞ」と原付のエンジンをかけ走り出した。

あっけなく妹は見つかる。

地元の公園で友人たちとおしゃべりをしていたのだ。

「高校生の女の子が夜中に勝手に遊びに行くとは何事だ!」

「何かあったらどうすんだ!いいかげん心配かけるんじゃねぇ!」

ちょっとセリフは覚えていないが、こんなようなこと言ってブチギレた覚えがある。

そんなこともあったが、高校生時代はとても楽しかったようで、後悔はしてないらしい。

母親より早く結婚したいと思っていたらしく、20歳で妹は結婚した。21歳で一人目の男の子が誕生し、母は49歳でおばあちゃんに、僕は25歳で叔父になったのである。

母は当時ちょっと寂しかったと僕に話してきたことがある。初孫はもちろん可愛いのだが、本当はもっと娘と2人で旅行に行ったり、買い物したりしたかったと、、、。

娘と2人でね、、、。

やんちゃが落ち着いた途端に、家を出ていってしまったのが心残りだったのかもしれない。

そんな妹も今となっては3児の母である。実家にいたときは、家事などなんにもしなかった妹がご飯を作って、洗濯をしている。

僕が妹の家に泊まりに行ったときには、僕より朝早く起きて「おはよう!お兄ちゃん、ホットサンド食べる?」と聞いてくる。朝いつも不機嫌で寝起きが悪かった人間がだ。

人間やるしかない状況になれば変わることができるのだろうと思う。

僕にも5歳の息子がいるし、家もわりと近いのでたまに遊びに行く。子育てにおいては妹のほうがかなり先輩である。

この先お互いいろいろとあるだろうが、そんなとき相談できる妹の存在は大きいと思う。

少なくとも僕は妹がいてよかったなと思っている。

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